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まれにではあるが、時代には意志があるかのように、政治家を生み出すことがある。亡くなったエリツィン・前ロシア大統領は、ソ連を終焉(しゅうえん)させた政治家として、そんな一人に数えられよう。

 貧しい農家の生まれだった。自著によれば、生後すぐの洗礼のとき、司祭が桶(おけ)で水浴させたまま引き上げるのを忘れた。母親が気づき、人工呼吸で命を取りとめたという。厳寒の小屋で、家族は山羊(やぎ)に体をくっつけて暖を取ったそうだ。

 政治家は、大衆の心を瞬時につかむ幸運に巡り合うことがある。エリツィン氏にとってそれは、91年8月の保守派クーデターだった。政府ビル前で戦車によじ登り、巨体を仁王立ちさせて「抵抗せよ」と市民に呼びかけた。大衆の熱狂を一身に受けて、その年の暮れのソ連解体に突き進んでいった。

 だが時代の求めは、そこまでだったのだろう。冷戦が終わると、その後は経済の失敗、流血の武力行使、側近政治……と急速に輝きを失っていった。人気は地に落ち、99年の辞任後は国内でも忘れられた存在になっていた。

 エリツィン氏の人生に、耳慣れたことわざが重なる。オムレツを作るには卵を割らなくてはならない――氏はソ連という固い卵を割る役目を授かり、それを果たして、旅立っていった。

 98年春に来日したとき、首脳会談のあったホテルで、一般の結婚披露宴に顔を出してスピーチする茶目(ちゃ・め)っけを見せた。ホテルのゴルフ場には、来日を記念して「エリツィン桜」が5本、植えられた。今年も立派に花を咲かせたと聞く。

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美食的翻译怎么能够错过?虽然时间不多,一段一段来吧,可颂坊小面包!


三日月はその形から「月」の字を生んだ。出番が日暮れ時なので「夕」にもなった。象形文字の面白さだ。かたやフランス語では、満月に膨らむ途中だから「成長」と同系の名詞となり、同じ形のパンの名にもなった。

20070507从新月的形状产生了“月”的文字,因为出现在傍晚的时候,也形成了“夕”子。这就是象形文字的有趣之处。另一方面,在法语中,新月处在向满月膨胀的过程之中,所以也成为“成长”的同义词,由此也成为相同形状的面包的名字。

 フランス在勤中の昨秋、週刊フィガロスコープが「パリで一番うまいクロワッサン」を発表した。目隠しテストで64店を食べ比べた結果、日本にも店があるピエール・エルメが1位に輝いた。


去年秋天我在法国工作的时候,周刊《费加罗示波器?》发表了名为《最好吃的新月面包》的文章,64家店在盲审测试之下进行了口味比拼的结果是,在日本也开有分店的皮埃尔 爱尔美名列第一。

 同誌によれば、良いクロワッサンは「かじると表層が崩れ落ち、ちぎれば静かに抵抗する」そうだ。パリ6区のエルメ本店で買ってみたら、三日月というよりひし形だった。かぶりつくと、解説の通り皮がサリサリと落ち、中身はしっとりと粘った。パリ一番の月は、食卓をクズだらけにして消えた。

根据该杂志的说法,好的新月面包“咬一口表层就会酥脆剥落,撕扯面包里面就会静静粘连着抵抗。”到巴黎六区爱尔美的本店里面去买来尝试一下,与其说是新月形不如说是菱形。一口咬住面包,就像文章所说那样表皮沙沙落下,内部却略带潮湿地粘连着。最好的新月面包,只在桌子上留下一滩碎屑就被消灭了。

 菓子職人として知られるエルメ氏は、焼き上がりに「手で引き裂いて、かすかな鳴き声を聴く」という。そこまで繊細な一品ではなかったが、仏西部の家庭に居候していた当時、週末の食卓には決まってこのパンが現れた。ゆったりした遅めの朝食に、バターの濃厚な香味が花を添えた。

作为点心师而闻名于世的爱尔美说,“面包烤好之后,用手撕开面包,可以听到面包微弱的低吟”(实在是惹人恋爱的面包啊,嗷嗷)虽然面包并不是纤细到这样的地步的一种东西,在法国西部家庭寄宿的时候,周末的饭桌上一定会出现这种面包。舒适享受晚起的早餐时,面包的浓郁香味更是锦上添花。

 クロワッサンはオーストリアの発祥という。1683年、オスマントルコ帝国軍の包囲を耐え抜いたウィーン市民が、敵のシンボルの三日月をパンにしたのが始まり。形は優美でも「戦いの食べ物」なのだ。

20070506据说月牙面包起源于奥地利,这是在1683年奋力(长期忍受)抵抗奥斯曼土耳其帝国军进攻的维也纳市民将敌人的标志——新月做成面包时开始的。形体非常优美,但也是战斗的食物。

 明日はフランス大統領選の決選投票である。右か左か、男か女か。審判までに残された朝食は2回。大接戦を伝えられる両候補は、いくつ三日月をほお張ることだろう。

明天是法国总统选举的投票时间,是左派还是右派,是男人还是女人当选呢?“审判”之前还有两顿早餐可以享受。即将激烈对决的两名候选人,还能够吃下几个新月面包呢?

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天声人語
2007年05月03日(木曜日)付

没有时间,就先翻译一段吧,总比什么都不做就这样一天一天过去的好。

 朝日歌壇賞と俳壇賞の二冠を持つオランダ在住の歌人、モーレンカンプふゆこさんの短歌に、〈窓口で法律用語を調べつつ日本国籍破棄を告げけり〉がある。33歳で異国に帰化した際の、凜(りん)とした決意だ。

 作者はしかし、森で拾った木の実にまで望郷の念を募らせもする。〈手の中に団栗(どんぐり)といふ故国あり〉。ふゆこさんが思い続ける日本は、いつまでも、海外の同胞が慕う国でいられるだろうか。

 

パリ駐在から帰国し、3年ぶりに住んだこの国は改めて新鮮だった。朝のホームに整然と並ぶ人たち、静かな満員電車。小ぎれいで安全な街、眠らぬコンビニと自販機。このささやかな日常の安定こそ、守り伝えるべきものに見える。



从巴黎回国后,阔别三年的国家重新变得新鲜起来。清晨的月台上排列整齐(等待电车)的人群,满员却安静的电车,干净而又安全的街道,全年无休的便利店和自动售货机。正是这样细微的日常的安定,可以看出应该守护和传承的东西。

 国籍を捨てて、なお残る祖国とは何だろう。山河や文化、同じ言葉を話す懐かしい人々。その一切がつつがなくあるために、国家の仕組みと約束事がある。軍事同盟が「傘」なら、平和憲法は「繭」のように、日本社会に寄り添って平安を包んできたのではないか。

 窮屈な繭を抜け出し、傘の下で舞うチョウになりたいと欲する人もいる。だが、世界の現実に合わせて理想を遠慮すれば、情けない現実が大きくなるだけだ。

 朝日俳壇の選者だった石田波郷(はきょう)に、「焦土諷詠(ふうえい)」と称される作品群がある。〈香水の香(か)を焼跡(やけあと)にのこしけり〉。廃虚から書き起こした香り高い志(高洁之志)は、四季の美しさや産業技術と並ぶ財産だ。世界がこの水準に追いつくまで、あるべき姿を輝く繭から発信する。

 ここで悠然と待つのが人類愛にかなうと思うが、どうだろう。

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